2年間で当選9回!2018年末からIPOを始めた初心者の私でも当選多数。
少ない資金で抽選参加を楽しむ庶民目線で「大和証券は最も当選が期待できる証券会社」という理由をご説明させて頂きます。
この記事でご紹介すること
- 大和証券のIPO実績
- 大和証券のIPO抽選ルール(抽選配分、同一資金重複申込可能、未成年口座)
目次
私の大和証券当選実績
「当選が最も期待できる証券会社はどこか?」と聞かれれば、真っ先に大和証券を挙げます。
本格的にIPOに挑戦した1年目2019年の当選回数は6回。
コプロHD(7059)
Chatwork(4448)
BASE(4477)
マクアケ(4479)
メドレー(4480)
JTOWER(4485)
2年目の2020年も3回当選しています。
2年間で当選9回。
私の中ではダントツの当選回数を誇る大和証券。とにかくコンスタントに当選しています。
当選しやすい秘訣は大和証券の抽選ルールにあると思っています。
IPO実績・取扱数
大和証券は国内5大証券会社(野村證券・大和証券・SMBC日興証券・みずほ証券・三菱UFJモルガンスタンレー証券)の一角の大手証券会社です。
IPO取扱数
2020年IPO取扱数TOP5社
- 1位.SBI証券(85社)
- 2位.みずほ証券(62社)
- 3位.SMBC日興証券(52社)
- 4位.マネックス証券(50社)
- 5位.大和証券(43社)
直近5年間の年別取扱実績数
年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 |
取扱数 | 34 | 41 | 31 | 43 | 43 |
主幹事数 | 15 | 15 | 12 | 21 | 15 |
2019年の主幹事数1位のように、当選を最も期待できる主幹事を務める件数が多いです。

口座数
口座開設数TOP7社(2020年12月時点)
- 1位.野村證券(532万)
- 2位.SBI証券(512万)
- 3位.楽天証券(500万)
- 4位.SMBC日興証券(354万)
- 5位.大和証券(339万)
- 6位.マネックス証券(190万)
- 7位.みずほ証券(181万)

IPO抽選ルール・仕組み
大和証券のIPO抽選のサービス概要には次のように記されています。
まず厳正かつ公平に機械的な抽選を行ない、個人のお客さまへの販売予定数量の10~15%分の当選を決定します。その後、当選しなかったお客さまを対象に、抽選参加の申込日当日の当社のプレミアムサービスのステージ、または過去の取引実績等に基づき累積した抽選参加の申込日前営業日の交換ポイントの残高に応じて当選確率が変動する「チャンス抽選」により、原則として個人のお客さまへの販売予定数量の10%分の当選を決定します。※大和証券新規公開株式抽選参加サービスより
抽選配分は最大25%をネット抽選に配分
大和証券が当選を期待できる証券会社の第一の理由は『主幹事を多く務めることによる抽選機会の多さ』。
次にネット配分比率の高さが挙げられます。大和証券は最大25%をネット抽選に配分します(75%は裁量配分)。
大和証券は引受けた株の最大25%をネット抽選に配分
『引き受けた株をどのくらいネット抽選に配分してくれるか』は、ネット抽選組にとって重要です。
他の国内5大証券会社(野村・SMBC・みずほ・三菱)のネット抽選に配分する割合は引受けた株の10~15%なので、大和証券は高いネット配分率と言えます。
15%が1口座1票の完全平等抽選
大和証券の申込単位は1単元(100株)のみと規定されています。
申込みできるのは1口座1単元なので、「申込口数」ではなく「申込口座」に対して行われます。
例えば公募価格1,000円、必要資金10万円のIPOがあったとして、大和証券に入金している資金が1億のAさん、5,000万のBさん、10万円の私の当選確率は同じです。
平等!
申込口座に対して抽選が行われるため1人1票の完全平等抽選
1人1票の完全平等抽選が15%。
他の国内大手証券会社と5%の差ですが、この5%が主幹事のときに効いてきます。割当が多い主幹事を多く務めネット抽選に15%完全平等で抽選してくれる大和証券は少ない資金でIPO抽選に参加する庶民IPO投資家にとって非常にありがたい証券会社です。
10%は優遇抽選(誰でも1回はチャンスがある)
チャンス回数1回で当選したマクアケ
チャンス回数1回で当選したI-ne
大和証券の当選には「当選」と「チャンス当選」があります。
まず15%分の当選者を決定し、落選者で再度「チャンス抽選」し10%分の当選者を決定します。
- 当選・・・15%の完全平等抽選で当選
- チャンス当選・・・10%の優遇抽選で当選
落選者で行われるチャンス抽選は預り資産によって抽選回数が変わる優遇抽選です。抽選される回数が多いほど、当選する確率も高くなります。
ステージ | 預り資産 | チャンス回数 |
プレミアム プラチナ | 5,000万円以上 | 10回 |
プレミアム ゴールド | 3,000万円以上5,000万円未満 | 5回 |
プレミアム シルバー | 1,000万円以上3,000万円未満 | 3回 |
なし | ー | 1回 |
預り資産が1,000万円以下でも1回は抽選を受けることができます。
大和証券預り資産評価額+保険契約資産評価額+大和ネクスト銀行預金残高評価額の合計が上記資産額に充当すればOKです。
これまでは大和証券の株主優待ポイントでプログラムで比較的簡単にステージを上げることができたのですが、2020年にポイントプログラムは廃止され、2021年3月31日をもってチャンス回数の優遇は終了します。これからはシンプルに預り資産残高でステージが決定します。
裏技?
ステージ判定は月末営業日に行われ、一度ステージ判定されると1年間有効です。
月末営業日時点のお預り資産評価額でステージを判定し、翌月から1年間をサービス適用期間とします。
資金をかき集めて上位のステージを達成させて出金、という方法も可能ですね…。
ポイントプログラム優遇組全滅=資産残高組の当選確率が上がる、ということも考えられそうです。余裕がある方は大和証券に資金集中すれば大チャンスかもしれません。


優遇抽選廃止、配分割合変更(2021年4月1日より)
この度、2021年4月1日以降に抽選参加申込を開始する新規公開株式より、抽選参加サービスにおける「チャンス抽選」を廃止し、厳正かつ公平に機械的な方法による抽選にて、個人のお客さまへの販売予定数量の原則10%を配分するようサービスを一部変更します。
大和証券から悲しいお知らせがありました。
優遇抽選によるチャンス当選が廃止となり、ネット抽選への配分が10%に変更となりました。

同一資金で複数のIPOに申込み可能
大和証券は抽選申込時に申込む銘柄の購入代金以上の預り資産が必要です。購入可能な買付余力が口座にないと、抽選参加申込みをすることができません。
複数の銘柄に同時に申込む場合は、一番金額の大きい銘柄分の預り金があれば可能です。
同一資金重複申込可能
- IPO【A】必要資金15万円
- IPO【B】必要資金20万円
- IPO【C】必要資金30万円
資金30万円でABCのIPO抽選に申込むことができる
同一資金で重複して申込みが可能イコール資金が拘束されていないということです、従って抽選申し込み後も出金することができます。※抽選時に資金がないと抽選資格を失います。
未成年口座の開設&抽選申込みが可能
大和証券ではお子様の未成年口座を開設することができます。
そしてその未成年口座からもIPOに申込むことができます。
申込む口座数が多ければ多い方が単純に抽選回数を増やせる分だけ有利です。そして主幹事が多く1口座1票制の大和証券だからこそ「家族ローラー申込み」が威力を発揮します。
お子様がいらっしゃるご家庭は未成年口座もぜひ開設しておきたいところです。
注意
未成年口座開設に親権者の口座開設は必須ではありません。ただし未成年者の口座開設はインターネットや郵送ではできず、親権者が大和証券本・支店で手続きをする必要があります。
当選後キャンセルにペナルティー無し
抽選に参加を続けていくと、公募割れするかもしれない微妙なIPOにも出くわし、抽選参加を悩むこともあります。
明らかにリスクの高いIPOには最初から申し込まなければ良いのですが、当選後に急激に地合いが悪化し公募割れ懸念が高くなったり、再検討の結果公募割れリスクが高いと判断することもあります。
大和証券では当選後に購入申込みを辞退することによるペナルティーはありません。
自分から購入申込みを辞退することもできますし、購入申込みせずに購入申込み期間を過ぎれば自動的に辞退となります。
注意!資金拘束は購入申込み時
大和証券では当選、補欠当選、選外(落選)に抽選されます。
当選した株を購入するためには購入申込みを行う必要があります(補欠当選も同様)。申込期限までに購入申込をしなければ当選の権利を失います。
当選、補欠当選の抽選結果が判明した時点では資金拘束されません。出金も行うことができます。
大和証券の資金拘束のタイミングは購入申込み時です。当選・補欠当選ともに購入申込みによって資金が拘束されます。
一度購入申込みをすれば当選・補欠当選ともに取消しはできません。当選の場合は自動的に株が購入され、補欠当選の場合は繰上げ当選となればそのまま購入、繰り上がらず落選となれば資金解放されます。
注意!
- 当選・補欠当選後に購入申込みを行う必要がある
- 資金拘束のタイミングは購入申込み時
- 購入申込み後は取消しできない
- 補欠当選も当選と同じ(資金拘束・取消不可)
まとめ
これまで最も多く当選できた自分の経験に基づいて「大和証券は最も当選が期待できる証券会社」という理由をご説明させて頂きました。
この記事のまとめ
- 大和証券はIPOの実績、取扱数ともにTOPクラス
- 主幹事が多いためチャンスが多い
- 引受けた株の最大25%をネット抽選する
- 15%が完全平等抽選、10%が優遇抽選
- 優遇抽選は預り資産額が多いほどチャンス回数が多くなる
- 未成年口座含めたローラー申込みが効果的
- 同一資金重複申込可能
- 資金拘束は当選後の購入申込み時
主幹事を多く務める5大証券(野村・大和・SMBC・みずほ・三菱)の中で、未成年口座からネットで抽選申込みできるのは大和証券だけです。お子様がいらっしゃるご家庭は家族ローラー申込みで当選確率を引き上げることが可能です。
大和証券は主幹事数、ネット抽選配分率、未成年口座から抽選申込可能と、私のように少ない資金&家族持ちのIPO投資家にとっては非常にありがたい証券会社です。