IPO投資の存在を知った!でも少ない資金でどの証券会社から口座開設をすれば良いのか…?
松井証券をおすすめする理由を簡潔に述べると『引受けた株の70%をネットで完全平等抽選し、かつ資金0円で申込みができる庶民にやさしい証券会社』です。
この記事でご紹介すること
- 松井証券のIPO実績(取扱数、主幹事数)
- 松井証券のIPO抽選ルール(70%完全平等抽選、資金0円で抽選申込み可能)
目次
IPOについて
IPOは直近5年間で勝率75~90%の「ローリスクハイリターン」とされている投資です。
IPOについて
IPOは「くじ引き」なので、できるだけ多くの証券会社から抽選申込をすることで当選確率を上げることができます。
その中でもできれば口座を持っておきたい証券会社の1つが松井証券です。
松井証券のIPO実績・取扱数
松井証券は主要ネット証券7社(SBI証券、楽天証券、マネックス証券、auカブコム証券、松井証券、GMOクリック証券、岡三オンライン証券)の一角です。
もともと一般的な店舗型の証券会社でしたが、大きく舵を切りネット証券に参入。古風な名前ですがインターネット専業、東証一部上場のネット証券大手の証券会社です。
IPO取扱数
2020年IPO取扱数TOP20社
- 1位.SBI証券(85社)
- 2位.みずほ証券(62社)
- 3位.SMBC日興証券(52社)
- 4位.マネックス証券(50社)
- 5位.大和証券(43社)
- 6位.野村證券(41社)
- 7位.岩井コスモ証券(39社)
- 7位.岡三オンライン証券(39社)
- 9位.楽天証券(38社)
- 10位.岡三証券(37社)
- 11位.いちよし証券(33社)
- 12位.エース証券(31社)
- 13位.極東証券(26社)
- 14位.東洋証券(22社)
- 15位.三菱UFJモルガンスタンレー証券(19社)
- 15位.auカブコム証券(19社)
- 17位.松井証券(18社)
- 18位.東京東海証券(16社)
- 19位.丸三証券(15社)
- 20位.水戸証券(13社)
直近5年間の年別取扱実績数
年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 |
取扱数 | 11 | 14 | 9 | 21 | 18 |
主幹事数 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
毎年10~20件程度の幹事を安定的に務めています。一方で(SBI証券は別として)ネット専業の証券会社なので現時点では主幹事を務めることはないと思っておいて良いと思います。
口座数
口座開設数TOP15社
- 1位.野村證券(532万)
- 2位.SBI証券(512万)
- 3位.楽天証券(500万)
- 4位.SMBC日興証券(354万)
- 5位.大和証券(339万)
- 6位.マネックス証券(190万)
- 7位.みずほ証券(181万)
- 9位.auカブコム証券(122万)
- 10位.松井証券(120万)
- 11位.岡三証券(80万)
- 12位.GMOクリック証券(45万)
- 13位.岩井コスモ証券(42万)
- 14位.東京東海証券(33万)
- 15位.岡三オンライン証券(27万)

IPO抽選ルール・仕組み
募集等にかかる株券等の配分は、当社割当数量の 70%以上について、抽選により配分先を決定します
できるだけ多くのお客様に配分が行われるよう、1 人当たりの申込株数に上限を設ける場合があります。
抽選配分は70%ネット抽選に配分
松井証券は引受けた株の70%以上をネット抽選に配分します(30%は裁量配分)
70%以上をネット抽選に配分
『引き受けた株をどのくらいネット抽選に配分してくれるか』は、ネット抽選組にとって非常に重要です。
例えば2020年で最も初値売りで利益がでたIPO、ヘッドウォータース(4011)を見てみましょう。公募価格2,400円、初値28,560円。初値売りで2,616,000円のとんでもない利益が出た、当選組にとって最高のIPOでした。
ネット申込での予想当選本数
証券会社 | 引受株数 | ネット抽選割合 | 当選本数(裁量) | 当選本数(ネット) |
みずほ証券(主幹事) | 90,000株 | 10% | 810本 | 90本 |
SBI証券 | 3,000株 | 50% | 15本 | 15本 |
大和証券 | 2,000株 | 15% | 17本 | 3本 |
松井証券 | 1,000株 | 70% | 3本 | 7本 |
楽天証券 | 1,000株 | 100% | 0本 | 10本 |
東京東海証券 | 1,000株 | 10% | 9本 | 1本 |
極東証券 | 1,000株 | 不可 | 10本 | 0本 |
あかつき証券 | 1,000株 | 不可 | 10本 | 0本 |
マネックス証券 | ?株 | 100% | ?本 | ?本 |
引き受けた株数自体は大和証券より少ないですが、ネット抽選に70%配分してくれることによりネット抽選組の当選本数は7本と大和より多いです。
ネット証券で比較しても、口座数500万OVERのSBI証券(15本)、楽天証券(10本)と比較すると、口座数120万で当選本数7本の松井証券は当選期待度が高いと言えます。
また松井証券は70%以上の「以上」について、本当に70%以上を配分してくれることもあります。

1口座1票の完全平等抽選
当選数量は「最低単位」と明示されています。ということは100株。
需要申告で100株以上の枚数を上限まで入力できますが、当選するのは原則100株です。
どれだけ資金があっても当選できるのは1口座1単元なので、抽選は実質「申込口座」に対して行われます。
例えば資金が1億のAさん、5,000万のBさん、10万円の私の3人が公募価格1,000円、必要資金10万円のIPO抽選に参加した場合、当選確率は同じです。
平等!
申込口座に対して抽選が行われる1人1票の完全平等抽選
規定上では複数当選もあり得る表現となっていますが、一方で『できるだけ多くのお客様に配分が行われるよう』とも記載されています。現実的には申込者がほとんどいない超絶不人気IPOやとんでもない超大型IPOでなければ、当選する数量は100株と考えて良いと思います。
抽選申込(需要申告)時に資金不要
需要申告時点で、購入に必要な余力(公募・売出し価格×申込数)を用意する必要はありません。
松井証券では抽選申込み時(需要申告時)に資金は必要ありません。
文字通り入金0円で抽選に参加できます。

未成年口座の開設&抽選申込みが可能
親権者が松井証券に口座を持っていれば、お子様の未成年口座を開設することができます(親権者と同時に口座開設可)。
そしてその未成年口座からもIPOに申込むことができます。
未成年口座からの申込みにも同じルールが適用されます。つまり資金不要で完全平等抽選に申込みができます。
申込む口座数が多いほど有利なので、お子様がいらっしゃるご家庭は未成年口座もぜひ開設しておきたいところです。
資金拘束は購入申込期間最終日の15:30
松井証券での抽選結果は次の3つ。
抽選結果
- 当選
- 補欠当選
- 落選
当選、補欠当選の方は購入申込期間中に購入申込みを行うことができます。
なお当選者、補欠当選者が少ない、もしくは辞退者続出した等の超絶不人気IPO場合は落選の場合や需要申告に参加しなかったひとでも購入申込みを受け付ける場合があります。
購入申込みも資金0円で行うことができます。
入金は購入申込期間最終日の15:30までに行えばOK。
15:30の時点で「公募価格×購入申込枚数」以上の買付余力がある必要があります。15:30に買付余力があれば当選者には購入申込数量が配分され、補欠当選者は繰上げ抽選が行われます。
この時間までに購入申込みを忘れる、もしくは入金を忘れた場合は当選の権利は失効し配分されません。
注意
- 当選、補欠当選は購入申込期間中に購入申込みが必要
- 購入申込期間最終日15:30までに入金が必要
- 15:30以降は資金が拘束される(配分が確定すると購入代金分の資金が口座から差し引かれる)

当選後キャンセルにペナルティー無し
Q:IPO(新規公開)・PO(公募・売出し)に当選後、申込数の変更や購入の辞退は可能ですか。
A:IPO(新規公開)・PO(公募・売出し)に当選・補欠当選した場合は、購入申込時に申込数の変更が可能です。購入の辞退は、購入申込期間中に可能です。
松井証券では当選後に購入申込みを辞退することが可能です。ペナルティーはありません。

まとめ
自分の経験をもとに『引受けた株の70%をネットで完全平等抽選し、かつ資金0円で申込みができる庶民にやさしい証券会社』とする理由をご説明させて頂きました。
この記事のまとめ
- 松井証券は7大ネット証券の一角
- 年間10~20件の幹事になる
- 引受けた株の70%をネット抽選する
- 1口座1票の完全平等抽選。
- 抽選時に資金が不要
- 購入申込期間最終日15:30までに入金でOK
松井証券のネット抽選70%を超えるは配分率はマネックス証券、楽天証券の2社のみ。しかしマネックスと楽天は抽選申込み、購入申込みに銘柄ごとの資金が必要です。
現在のところ主幹事を務めることはないため、松井証券からコンスタントに当選をもらえる!まで言うとウソになりますが、申込まなければ当選しないIPO抽選において資金0円で抽選に参加できる、庶民にありがたい証券会社です。