IPO愛好家にとっては歓喜のIPOラッシュ。一方で限られた資金をどう振り分けるか悩ましい日々…。
IPO投資を始めて2年。公募割れ懸念があるIPOでも、チャレンジポイントのため必ず続けてきたSBI証券100株申込み。
しかし今回のローランドは…。初めてスルーするかも…。

ローランドのIPO
ローランドは電子楽器、電子機器の製造販売や輸出入を事業とする企業です。
12月16日東証(おそらく一部)に上場します。
- 主幹事はSMBC日興証券。
- 想定価格は3,260円、仮条件は2,810円~3,710円。
- 抽選申込期間は12月1日~12月7日まで。
ローランドは超大型、再上場、公募ゼロと、公募割れの懸念もあるIPOです。
野村證券で初当選し、なんとかなるか~と買った同じ公募ゼロのバリオセキュアはサクッと公募割れしました。
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当選後購入辞退にペナルティがあるSMBC日興証券からの申し込みは控えるという方も多いでしょう。私も今回はSBI証券からIPOチャレンジポイント狙いの100株申込みだけしようと思っていました。
だが、待てよ…。
SBIの同一日複数銘柄の抽選の順番は?
これもしかして、ローランドで補欠当選して資金拘束されて、次のIPOが買付余力不足で抽選対象外になるやつちゃうんか…?
そう思いSBI証券の同一日複数銘柄の抽選ルールを確認してみました。
同一日に複数銘柄の抽選が行われる場合、以下の順で抽選・配分を行います。(1)発行決議日順 → (2)ブックビルディング開始日順 → (3)上場日順 → (4)銘柄コード順上記の抽選・配分順にて、決定した発行価格以上でお申込み、および「発行価格(または売出価格)×有効申込株数」分の買付余力を確認させていただき抽選・配分を行います。 当選(もしくは補欠当選)されました場合は、「発行価格(または売出価格)×当選(もしくは補欠当選)株数」の金額が買付余力から拘束されます。 逆に落選となった場合には、買付余力は拘束されません。次の銘柄の抽選の際は、その時点の買付余力を確認させていただき、抽選・配分を行います。
発行決議日順とブックビルディング開始日順。この2つをおさえる必要がありそうです。
影響しそうなのはオーケーエム
ローランドの抽選がある12月8日にSBI証券で抽選が行われるのはオーケーエム(6229)
ローランド
- 売出決議日 11月11日
- ブックビルティング 12月1日~
- 抽選日 12月8日
オーケーエム(6229)
- 発行決議日 11月12日
- ブックビルティング 12月1日~
- 抽選日 12月8日
う~ん…。決議日がローランドは11日でオーケーエムは12日。ということは決議日の違いで、どうもローランドの方が先に抽選される気がします。
ローランドはSBIもスルーが正解なのか?
資金の乏しい我が家では資金量の差を補うべく、極力多くの口座から申込むというローラー戦略をとっています。
広く浅く。
ただこの12月は同一資金重複不可のSMBCやマネックス、値がさ株主幹事の東京東海、後期抽選型楽天証券の資金拘束等々、ただでさえ限られた資金をどう配分するかに頭を悩ませています。
SBI証券に資金を集中させてもたかが知れている(きっと当選しない)ので、12月のIPOラッシュは自分口座60、嫁様口座、子供口座×2はいずれも40万円程度のいつもの資金で100株申込みをする予定です。

SBI証券の口座に30~40万円程度の資金の場合『ローランド・オーケーエム問題』が生じます。
ローランド補欠当選⇒オーケーエム買付余力不足⇒ローランド辞退でポイントゼロ
ローランドとオーケーエムに抽選申込した場合、様々なパターンと懸念が考えられます。
ローランドに当選した場合
- オーケーエムは買付余力不足のためポイントゼロ(ローランド分もゼロ)
- 当選したローランドを購入申込するのか?公募割れは大丈夫か?
ローランドに補欠当選した場合
- オーケーエムは買付余力不足のためポイントゼロ
- 購入申込して繰り上がらなければポイントもらえるが12月11日まで資金拘束
- 繰り上がってしまったら公募割れは大丈夫か?
SBI証券はビミョーなIPOの際、補欠当選を乱発する傾向があり、平幹事とはいえ今回も補欠にひっかかってしまう可能性があると思います。さすがに100株申込みでは当選まではないと思いますが補欠はありえる。
そして補欠に引っかかってしまった場合オーケーエムの抽選には参加できず、かつ買付余力を解放するため即ローランドは購入辞退する必要があります。そうするとローランド分のチャレンジポイントももらえない…。
まとめ
IPOを初めて2年、これまでどんな銘柄でもSBI証券からは家族4人で抽選参加を続けてきましたが、ローランドについては参加を迷っています。
SBI証券に資金を集中させている方々は100株補欠当選しても30数万円が拘束されるだけなのでどうってことない話だと思いますが、資金30~40万の『チャレンジポイントのみ組』の私にとっては悩ましい問題です。
もし補欠当選してしまったら即買付余力不足となるためオーケーエムの抽選は受けられないばかりか、資金を解放するために即購入辞退する必要があります。そうするとポイントはゼロ。
かといって補欠当選に購入申込したら11日まで資金拘束されるため、余力不足でその後の6つほどのIPOに参加できなくなります。それは無い!

4人の口座からローランドに申し込んだ場合2人以上補欠当選しなければもらえるチャレンジポイントの合計はトントンです。
ローランドに補欠当選しなければローランドとオーケーエムの計4pをもらえると考えた場合
- 1人補欠当選、3人落選・・・Aはゼロポイント、BCDは4P×3人=12P
- 2人補欠当選、2人落選・・・ABはゼロポイント、CDは4P×2人=8P
- 3人補欠当選、1人落選・・・ABCはゼロポイント、Dは4ポイント
- 4人補欠当選・・・・・・・・ABCDはゼロポイント
- 申込まなかった場合はローランドゼロでオーケーエムの8P(4人×2P)
100株申込みでさすがに3人は補欠当選しないか。平幹事だし…。
深く考えずSBI証券は100株申込みが正解か…?
ただローランドとオーケーエムを「どちらが欲しいか」で比較した場合、私はオーケーエムが欲しいです。少ない資金では当選の可能性は限りなく低いとはいえ、だったらシンプルにオーケーエムに資金集中(ローランド申込まない)すべき…?
ローランドの抽選参加締め切りは12月7日11:00です。どの銘柄にどれだけ申込むか悩むのもIPOの楽しみのひとつなので、もう少し悩んでみます。あ~悩ましい。