主幹事落選後でも一縷の望みを託して抽選結果を見守る…!限られた資金でIPO投資を行う庶民にとってやさしいルールで敗者復活戦?ができる大変ありがたい後期抽選型の証券会社。2020年はアララで当選を頂きました。
楽天証券が「庶民にとってやさしいルールで後期抽選型で最も当選が期待できる!」理由についてご説明させて頂きます。
この記事でご紹介すること
- 楽天証券のIPO実績
- 楽天証券のIPO抽選ルール(後期抽選、資金拘束、未成年口座)
IPOについて
IPOは直近5年間で勝率75~90%の「ローリスクハイリターン」とされている投資です。
IPOについて
IPOは「くじ引き」なので、できるだけ多くの証券会社から抽選申込をすることで当選確率を上げることができます。
その中でも当選を期待できる最重要の証券会社の1つが楽天証券です。
敗者を復活させるイメージ?
楽天証券の位置付けを実際に私が当選したアララ(4015)でイメージ頂きます。
アララは2020年11月19日に東証マザーズに上場。公募価格1,400円に対し初値3,080円。初値売りで168,000円の利益が出たIPOです。
ネット申込みでの予想当選本数
証券会社 | 抽選日 | 引受株数 | ネット抽選割合 | 当選本数(ネット) |
SMBC日興証券 | 11月11日 | 793,300株 | 15% | 1,189本 |
大和証券 | 11月11日 | 39,600株 | 15% | 59本 |
SBI証券 | 11月11日 | 39,600株 | 50% | 198本 |
みずほ証券 | 11月11日 | 15,800株 | 10% | 15本 |
楽天証券 | 11月16日 | 15,800株 | 100% | 158本 |
松井証券 | 11月11日 | 7,900株 | 70% | 55本 |
主幹事のSMBC日興証券で落選、そのほか平幹事でも落選…。
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IPO アララ(4015)抽選 SMBC様今回も当選お願いします!と祈ってみたが
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主幹事含めほとんどの証券会社の抽選が11日に終わっているので、この時点でアララのIPOは私の中で『終わったコト』になっています。
しかし唯一抽選が11月16日だった楽天証券で…
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楽天証券でIPOアララ(4015)当選!初当たりがここで来たか!
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当選!売却し利益となりました。

楽天証券のIPO実績・取扱数
楽天証券のIPO実績についてご紹介していきます。
IPO取扱数
2020年IPO取扱数TOP5社
- 1位.SBI証券(85社)
- 2位.みずほ証券(62社)
- 3位.SMBC日興証券(52社)
- 4位.マネックス証券(50社)
- 5位.大和証券(43社)
- 6位.野村證券(41社)
- 7位.岩井コスモ証券(39社)
- 7位.岡三オンライン証券(39社)
- 9位.楽天証券(38社)
- 10位.岡三証券(37社)
直近10年間の年別取扱実績数
年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 |
取扱数 | 8 | 7 | 11 | 26 | 38 |
主幹事数 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |

口座数
口座開設数TOP7社(2020年12月時点)
- 1位.野村證券(532万)
- 2位.SBI証券(512万)
- 3位.楽天証券(500万)
- 4位.SMBC日興証券(354万)
- 5位.大和証券(339万)
- 6位.マネックス証券(190万)
- 7位.みずほ証券(181万)
12月15日に500万口座達成のプレスリリースを発表しました。野村證券とSBI証券を猛追しています。
主要ネット証券7社(SBI証券、楽天証券、マネックス証券、auカブコム証券、松井証券、GMOクリック証券、岡三オンライン証券)の中でSBI証券に次いで2位、全体でも3位の大手証券会社です。


IPO抽選ルール・仕組み
後期抽選型
ほとんどの証券会社がいわゆる前期抽選なのに対して、楽天証券は『後期型』と呼ばれる抽選スケジュールを採用しています。
後期抽選の証券会社
100%ネット抽選に配分
一般的な証券会社は引受けた株の70~90%を店頭取引の顧客に裁量配分します。つまりネット抽選に配分されるのは全体の10~30%程度。
楽天証券は引受けた株の100%をネット抽選に配分します。
楽天証券は引受けた株の100%をネット抽選に配分
『引受けた株をどのくらいネット抽選に配分してくれるか』は、ネット抽選組にとって非常に重要です。
例えば当選したアララを見ると全体の1.73%と、引き受けた株数は非常に少ないです。
証券会社 | 抽選日 | 引受株数 | ネット抽選割合 | 当選本数(ネット) |
SMBC日興証券 | 11月11日 | 793,300株 | 15% | 1,189本 |
大和証券 | 11月11日 | 39,600株 | 15% | 59本 |
SBI証券 | 11月11日 | 39,600株 | 50% | 198本 |
みずほ証券 | 11月11日 | 15,800株 | 10% | 15本 |
楽天証券 | 11月16日 | 15,800株 | 100% | 158本 |
松井証券 | 11月11日 | 7,900株 | 70% | 55本 |
しかし引受けた株数15,800株(当選本数158本)をそのままネット抽選に配分してくれるため、同じ15,800株を引受けたみずほ証券と比較して、ネット抽選組が手にできる当選本数は10倍の158本。全体でも第3位。当選割合は全体の9.4%と期待のできる数値になっています。

1口座1票の完全平等。大金持ちも庶民も同じ当選確率
楽天証券の抽選方式は「資金比例方式」。1口しか申込み資金がない人と100口申込む資金があるお金持ちとは当選確率に100倍の差が生じるシステムです。
ですが楽天証券は2020年に扱った38回のIPO全ての申込上限株数を100株に設定しました。
楽天証券は『申込上限株数』を100株に設定することによって、実質的に1口座1票抽選の完全平等抽選を実現しています。
できるだけ多くのお客様に配分が行われるよう、銘柄ごとに一人のお客様からの抽選の申込数量に上限を設定致します。
平等!
申込上限株数が100株なので実質1口座1票の完全平等抽選
資金が1億の投資家も100万円の投資家も、申込める上限が100株なら当選確率は同じ。少ない資金で抽選に参加する庶民投資家にやさしいルールと言えます。
未成年口座の開設&抽選申込みが可能
親権者が楽天証券に口座を持っていれば、お子様の未成年口座を開設することができます。
そしてその未成年口座からもIPOに申込むことができます。
申込む口座数が多ければ多い方が単純に抽選回数を増やせる分だけ有利です。お子様がいらっしゃるご家庭は未成年口座もぜひ開設しておきたいところです。
抽選倍率が分かる
楽天証券では抽選結果と同時に抽選倍率も発表されます。当選したアララは397倍(当選確率0.25%)でした。
初値が公募比2.2倍と、アララはAランクと目されていた割には少し物足りない初値となりました。
本当に大人気のIPOでは1,000倍、2,000倍を超えていきますが、上場前にこの397倍を見たときに「あれ?意外と高くない…」と感じました。楽天の抽選倍率公表は、初値の高騰度合いを予想する一つの指標になります。
後期抽選型のメリットは?資金効率UP?
後期抽選型証券会社を活用するメリットは『前期抽選型の結果が全滅でも、まだわずかな望みが残ってる!』ということだと思います。

気持ちの問題以外では、資金移動の手間を考えないならこんな方法もあります。
手間だが時々実践
- 30万円程度を楽天証券に入金する
- 複数のIPOに需要申告(1回目の申込み)
- 需要申告後に出金する
- 出金した30万円を前期抽選の証券会社に振り分けて抽選を受ける
- 前期抽選で落選した資金を出金し、楽天証券に入金する
- 楽天証券で購入申込みする(2回目の申込み)
詳しくは↓の注意点で述べますが『ブックビルディング申込時に資金は必要だけれどもは拘束はされないので出金はできる』というルールに則り、IPOラッシュ時に資金がカツカツの未成年口座で時々実践しています。
楽天証券に入金し需要申告し出金⇒前期抽選型に入金し抽選⇒落選後出金し楽天証券に入金⇒楽天証券で購入申込み。ここまでやれば同一の資金で前期抽選型、後期抽選型と2度抽選を受けることができます(手間です!)
デメリット・注意点
魅力的な楽天証券の抽選ルールですが、デメリットとまでは言えないまでも、注意点があります。
ブックビルディングと購入申込み、2回申込む必要あり
新規公開株式の購入にあたっては、ブックビルディング(需要申告)への参加と購入申込みの2ステップが必要です。購入を希望されるお客様はブックビルディングにご参加ください。※楽天証券より引用
楽天証券で抽選を受けるためには、ブックビルディング時と購入申込み時と2回申込みが必要です。
アララの場合
- ブックビルディング期間 2020年11月4日~11月10日
- 購入申込期間 2020年11月12日~11月16日
ブックビルディング期間中に申込みを忘れると、購入申込みすることはできません。
ブックビルディング時に買付可能資金が必要
ブックビルディング時に申込むIPOを購入可能額以上の資金が口座に必要です。
楽天証券の口座をお持ちのお客様は、ブックビルディングにご参加いただけます。
購入申込前に必要額のお預かり資金があり、ブックビルディングにご参加いただけた場合でも、購入申込時には、公募・売出価格×申込株数の金額が必要になります。
なお、購入申込時に必要な資金は弊社購入期間の翌日時点で現金化されている資金に限ります。購入申込時に保有株式の売却をおこなっても受渡が間に合わない可能性があります。ご注意ください。※楽天証券より引用
厳密に言うと資金は現金ではなく楽天証券口座内の株や投資信託でもOKですが購入申込期間翌日時点で現金化されている必要がありますので、資金=現金の解釈で良いと思います。
ブックビルディング時は資金拘束されない
ブックビルディング時に資金は必要ですが、拘束はされません。
ブックビルディング時は同一資金重複申込み可能
資金拘束されないため、同一資金で複数のIPOにブックビルディング申込みすることは可能です。
楽天証券のBB申込み
- IPO【A】必要資金15万円
- IPO【B】必要資金20万円
- IPO【C】必要資金30万円
資金30万円でABCのBBに申込むことができる
ブックビルディング申込後に出金可能
資金拘束されないため、ブックビルディング申込み後に出金することができます。
そのため手間ですが楽天証券に入金し需要申告し出金⇒前期抽選型に入金し抽選⇒落選後出金し楽天証券に入金⇒楽天証券で購入申込み、といった資金の回転が可能です。
購入申込時に資金拘束
多くの証券会社と同じように、楽天証券も購入申込時に資金拘束されます。
複数のIPOに購入申込みするにはそれぞれの資金が必要です。
銘柄ごとに資金が必要
- IPO【A】必要資金15万円
- IPO【B】必要資金20万円
- IPO【C】必要資金30万円
ABCのIPOに購入申込みするにはそれぞれの資金(合計65万円)が必要
また購入申込み後に出金はできません。
当選後にキャンセルできない
楽天証券では当選すると拘束されていた資金から当選株数分の代金が自動で充当されます。
自動で充当されるためキャンセルできません。
それどころかHPに『購入申込後は取消を行うことが出来ません。また、購入申込時点より「公開価格×購入申込株数」分のご資金を抽選結果が出るまで、拘束させていただきます。』と明記されています。つまり購入申込後は抽選前でも一切キャンセルすることはできません。

まとめ
冒頭に「庶民にとってやさしいルールで後期抽選型で最も当選が期待できる!」と表現した理由を、自分の経験をもとにご説明させて頂きました。
この記事のまとめ
- IPOの取扱数が急激に伸びている
- 引受けた株の100%をネット抽選する
- マネックスとならび、多くのIPOで平幹事NO.1の当選期待度
- 申込上限を100株に設定することにより実質1口座1票の完全平等抽選
- 後期抽選型
- BB時と購入申込時の2回申込みが必要
楽天証券は前期抽選型の証券会社が全滅でも望みを残せる、引受けた株100%全てを実質1口座1票で完全平等抽選してくれる当選期待の高い証券会社です。